《東京・小岩》猫8匹が連続不審死!苦しみ悶える姿に涙、看取った住民の悲痛
寅次郎(別名グリ)、シマちゃん、ミーちゃん、クロちゃん、げん、ちび、くろ、とら。
命を落とした8匹にはみんな名前があった。人によって別の呼び方をするケースもあった。
東京都葛飾区鎌倉と江戸川区北小岩にまたがって昨年11〜12月にかけ、突如、体調が急変して死亡した「地域猫」たちだ。
「寅次郎」(推定1〜2歳、オス)を看取ることになった山口忍さん(51)が振り返る。
「世話していた3匹のうちの1匹が寅次郎で、昨年12月上旬に突然姿を消しました。
たっぷりエサを食べる子で体重は6・5キロぐらいあったと思いますが、見つけたときはやせ細り、
それでもエサを食べようとしないんです。水も飲まず、動きが遅くなっていて、動物病院に連れていくと、
“ありえないほど腎臓の数値が悪い。いますぐ痙攣(けいれん)を起こして死んでもおかしくない”と言われました」
猫たちは何者かに毒物を盛られたのか。住民に運び込まれた猫を診察した動物病院の医師は、
「故意に毒入りのエサを食べさせられたかどうかは判断できない」としながらも、腎臓の数値は異常だったと話す。
「測定機械が想定する数値を超えていましたからね。猫は腎臓の弱い動物で、機能悪化は死に直結しうる。
また徐々に悪くなってゆくケースは見たり触診してわかりますが、そうでもなかった。いわゆる急性腎不全です」(同医師)
複数の住民が別々の病院で診察を受けている。
いずれも腎臓の状態を示す尿素窒素の値が基準値を大きく上回り、基準上限の4倍以上にあたる計測不能値が出たケースもある。
どうすれば、これほど悪化することが考えられるのか。
「例えばオス猫はおしっこが詰まって急に腎臓に負担がかかることがある。
しかし、この場合は見てわかります。ほかにエチレングリコール(※ジェル状の保冷剤などに使われる)や
果物のブドウを食べたときなども腎臓に負担がかかることがあります。今回は、似たケースが何件かあるようですから、
間違えてブドウを与え続けてしまったというのはちょっと考えづらいのではないか」(同)
毒物を摂取して死亡したかどうかは、解剖した上で、人間でいうところの科学捜査研究所(科捜研)のような
専門機関に分析をゆだねるしかなく、数十万円の費用がかかる見込みという。
住民らは猫の連続不審死について、地元警察に情報提供している。
ただ、猫が食べ残した毒入りのエサや目撃証人などは見つかっておらず、なぜ、死んだのかはっきりしない。
状況をみれば、きわめて短期間に限定された地域で集中して不審死が発生しているのは確かだ。
犯行が徐々にエスカレートしないか心配
ほかにも、行方不明になっている地域猫は多く、「死に場所を探してどこかで息絶えているのではないか」
(60代男性)などと心配する声を聞いた。猫が死に場所を探して姿を消す習性があるかどうかは別として、
体調が悪化して動けなくなったことは十分考えられる。
地元商店街の生花店『花武』では、パンダみたいな模様でよく鳴く「ナキパン」と、ゴマフアザラシに似た「ゴマ」という
2匹の面倒をみていたところ、昨年12月末ごろからぱったり姿を見せなくなった。
「まるで神隠しにあったみたい。ほかにも10匹ぐらい消えていると聞いた。街からすっかり猫が消えてしまった。
繁殖しないよう手術を受けているし、そんなに迷惑をかけているわけじゃないのに猫を蹴る人もいるんだって」と男性店主。
動物愛護管理法は、猫などを対象とする愛護動物をみだりに殺したり傷つけたときは5年以下の懲役か500万円以下の
罰金に処すると定めている。故意に毒殺したのであればれっきとした犯罪だ。
「犯行が徐々にエスカレートしないか心配だ。地域猫の次は飼い犬を狙うかもしれないし、
小さな子どもに手をかけるかもしれない。人情味あふれる下町なのに勘弁してほしい」(前出の60代男性)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ea6ef64b66662c5b7c197ce4666c73aaf5eca6d
寅次郎(別名グリ)、シマちゃん、ミーちゃん、クロちゃん、げん、ちび、くろ、とら。
命を落とした8匹にはみんな名前があった。人によって別の呼び方をするケースもあった。
東京都葛飾区鎌倉と江戸川区北小岩にまたがって昨年11〜12月にかけ、突如、体調が急変して死亡した「地域猫」たちだ。
「寅次郎」(推定1〜2歳、オス)を看取ることになった山口忍さん(51)が振り返る。
「世話していた3匹のうちの1匹が寅次郎で、昨年12月上旬に突然姿を消しました。
たっぷりエサを食べる子で体重は6・5キロぐらいあったと思いますが、見つけたときはやせ細り、
それでもエサを食べようとしないんです。水も飲まず、動きが遅くなっていて、動物病院に連れていくと、
“ありえないほど腎臓の数値が悪い。いますぐ痙攣(けいれん)を起こして死んでもおかしくない”と言われました」
猫たちは何者かに毒物を盛られたのか。住民に運び込まれた猫を診察した動物病院の医師は、
「故意に毒入りのエサを食べさせられたかどうかは判断できない」としながらも、腎臓の数値は異常だったと話す。
「測定機械が想定する数値を超えていましたからね。猫は腎臓の弱い動物で、機能悪化は死に直結しうる。
また徐々に悪くなってゆくケースは見たり触診してわかりますが、そうでもなかった。いわゆる急性腎不全です」(同医師)
複数の住民が別々の病院で診察を受けている。
いずれも腎臓の状態を示す尿素窒素の値が基準値を大きく上回り、基準上限の4倍以上にあたる計測不能値が出たケースもある。
どうすれば、これほど悪化することが考えられるのか。
「例えばオス猫はおしっこが詰まって急に腎臓に負担がかかることがある。
しかし、この場合は見てわかります。ほかにエチレングリコール(※ジェル状の保冷剤などに使われる)や
果物のブドウを食べたときなども腎臓に負担がかかることがあります。今回は、似たケースが何件かあるようですから、
間違えてブドウを与え続けてしまったというのはちょっと考えづらいのではないか」(同)
毒物を摂取して死亡したかどうかは、解剖した上で、人間でいうところの科学捜査研究所(科捜研)のような
専門機関に分析をゆだねるしかなく、数十万円の費用がかかる見込みという。
住民らは猫の連続不審死について、地元警察に情報提供している。
ただ、猫が食べ残した毒入りのエサや目撃証人などは見つかっておらず、なぜ、死んだのかはっきりしない。
状況をみれば、きわめて短期間に限定された地域で集中して不審死が発生しているのは確かだ。
犯行が徐々にエスカレートしないか心配
ほかにも、行方不明になっている地域猫は多く、「死に場所を探してどこかで息絶えているのではないか」
(60代男性)などと心配する声を聞いた。猫が死に場所を探して姿を消す習性があるかどうかは別として、
体調が悪化して動けなくなったことは十分考えられる。
地元商店街の生花店『花武』では、パンダみたいな模様でよく鳴く「ナキパン」と、ゴマフアザラシに似た「ゴマ」という
2匹の面倒をみていたところ、昨年12月末ごろからぱったり姿を見せなくなった。
「まるで神隠しにあったみたい。ほかにも10匹ぐらい消えていると聞いた。街からすっかり猫が消えてしまった。
繁殖しないよう手術を受けているし、そんなに迷惑をかけているわけじゃないのに猫を蹴る人もいるんだって」と男性店主。
動物愛護管理法は、猫などを対象とする愛護動物をみだりに殺したり傷つけたときは5年以下の懲役か500万円以下の
罰金に処すると定めている。故意に毒殺したのであればれっきとした犯罪だ。
「犯行が徐々にエスカレートしないか心配だ。地域猫の次は飼い犬を狙うかもしれないし、
小さな子どもに手をかけるかもしれない。人情味あふれる下町なのに勘弁してほしい」(前出の60代男性)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ea6ef64b66662c5b7c197ce4666c73aaf5eca6d