バイデン米大統領は5月下旬に日韓両国を訪問する方針を固めた。ソウルを訪問して韓国の尹錫悦(ユンソクヨル)次期大統領と会談したのちに日本を訪問する見通しで、東京で開催される対面式の日米豪印(クアッド)首脳会合に参加する。バイデン氏は就任後初のアジア訪問で、米国の同盟国である日韓両国を最初に訪問することにより、日韓重視の姿勢を国際的にアピールする考えだ。
21日、米韓筋が明らかにした。もともとバイデン氏は、東京でクアッド首脳会合を開催する強い意思をもっていた。このため、早い段階で5月24日のクアッド首脳会合の開催日程を固めたのちに、米韓両国の間でバイデン氏の訪韓日程の調整を続けていた。
バイデン氏は尹氏との会談で、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したり、核実験再開の動きを見せたりする北朝鮮問題について協議。ロシアのウクライナ侵攻や、台湾への圧力を強める中国への対応についても話し合う予定だ。
バイデン氏は韓国訪問後の5月22日に訪日し、同23日に岸田文雄首相と会談、同24日にクアッド首脳会合に参加する。対面式のクアッド首脳会合は昨年9月にワシントンで開催されて以来2回目。米政権はクアッドを米国の「インド太平洋戦略」の柱の一つと位置づけている。中ロ両国に対抗し、日米豪印というインド太平洋地域における民主主義国家の団結を見せたい思惑がある。
歴代の米大統領の多くはアジ…(以下有料版で,残り676文字)
朝日新聞 2022年4月22日 13時17分
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